アウトプットの形式確認は価値のある仕事だ
上司やお客に見せる書面には、ぱっと見でわかる誤植やいびつな色使いをなくそう。
書類の不完全さを感じた瞬間に、内容に関わらずマイナス評価となるからだ。
しかも、そのマイナス効果は大きい。
「見た目じゃなく中身で見て欲しい!」
と主張しても、人間の判断基準なんて「良い感じ」か、
「なんかしっくりこない」
のだいたい2つに1つでしかない。
内容ではなく、まずは見た目の感覚で判断してしまうのだ。
「形式に囚われないように考える」のは良いことだが、それはあくまで、自分の心がまえであって、他人には強要できない。
信頼関係があれば、 第一印象が不要だから、崩れた形式でも実質を読んでもらえるかもしれない。
でも、報告書は普通、多数の人に説明するために作られる。誰の手に渡るかわからないものだ。だから、報告書作成の最後には、形式にこだわるんだ。
機械的な作業なので、将来的にはAIに取って代わられる仕事だろう。だからといって、現在ある仕事をやらなくていい理由にはならない。
形式チェックを外注できるレベルに稼げるまでは、自分でアウトプットの品質管理をするべきだ。
「これでOK」と判断するのは難しいが、少なくとも形式面は、「ぱっと見で違和感がないレベル」に仕上がっているか確認しよう。
あえて誤植して、読み手の気を引く戦略もあるようだが、まずはキチンと表現できることが重要だ。