プレミアムフライデーじゃなく、プレミアムマンデー導入を!

プレミアムフライデーの見直しが検討されているらしい。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2017091100900&g=eco

 

消費を喚起するために休みを増やす、というコンセプトは良いと思うのですが、なんで月末金曜日にしてしまったのだろう?

 

月に1度、政府主導で3時間程度の休みを推奨して消費を喚起する場合に、「いつ」休みにすれば良いか。

考えるべきは、企業の導入可能性と経済効果だ。導入可能性が高く、経済効果が大きい日時を考えると、月末金曜日の夕方は筋が悪い。

 

月末金曜日の午後の休みを満喫できる人は、プレミアムフライデーがなくても定時に退社できている人だ。
月末金曜日に残業してる人が、プレミアムフライデーだからといって仕事を切り上げられない。残業しているのだから。
 
なので、プレミアムフライデーの対象者はそもそも、月末金曜日に定時で帰れる人に限られているようなものだ。
で、定時であがって花金を楽しむサラリーマンが、もし午後3時に仕事を終えるとどうなるか?
感覚的でしかないが、すぐに居酒屋に行く人は50%もいない気がする。
仮に3時から飲んだら、6時に終わってしまうじゃないか。飲んだ後に家庭で何かすることなんてない。早く寝るだけだ。居酒屋以外の娯楽に行く人たちも、いつもより早く始まり、早く終わるだけに終わる人が大半じゃなかろうか。

 

まとめると、月末金曜日は、対象者が残業していない人員に限られるため企業での導入可能性が低く、経済効果も限定的である。

 

では、いつなら良いか?

僕は月曜日の朝だと考える。

 

少し違う観点だけど、いつの間にか日曜日が祝日の場合は月曜日に振り替える法令ができていた。

また、祝日がしれっと増えても、世間的に、その祝日はしっかり休みと認識されている。

会社から帰る時間は政府主導で動かしにくいが、祝日の設定で会社に行く日数は簡単に変わるのだ。

ならば、半祝日として午前休を政府主導で設定したら良いのではないか。始業時間のコントロールは簡単だし、従業員をほぼ平等に扱うことになる。

仮に急な仕事が入ったとしても、午後から対応すればいい。この点からも午前休は企業にとって導入しやすいと思われる。

 

午前休を月曜日にする理由は、経済効果である。

午前をしたところで、午前中の支出はほぼ増えないだろう。経済効果があるとしたら、前日の午後から夕方である。

次の日の午前から仕事という理由で、早めに切り上げられているイベントの延長が見込まれる。

典型的なイベントとして、飲み会と旅行があると思うが、仮に月曜日の午前が休みなら、今より少し遅く帰る計画にする人も多いのではないだろうか。

僕の経験則では、日曜日の飲み会では、明日があるから控えめに、早めに解散することが多い。また、旅行では、翌日朝に仕事なら、夕方6時ごろまでに自宅に帰っていたいと思う。

午前が休みなら、翌日の心配なく遊べるため、消費金額の増加が見込めるだろう。

特に月曜日朝が休みなら、土日をフルで使えるのだ。他の曜日なら、残業が入った時点で消費増加の効果が限定されるため、月曜はどの効果は生まれないと考えられる。

 

以上、半日休みを設定するとしたら月曜日午前である。

 

それではまた。